おいおいshadowはどうなった。

鋼志生誕36周年特別企画

誕生!悪魔の子!〜ぼ、僕はハムスターだったのかい?〜

前回までのあらすじ
母に渡された箱とカセットテープ。箱の中には鋼志の長く白いへその緒が入っていた。カセットテープには奇妙な声で泣く鋼志の声が?!


「あんた、ハムスターかと思ったよ。」

母は私の部屋の入り口で懐かしそうにテープから流れる産声を聞いていた。

「うそだろ?」

こんな声で泣く赤ん坊を私は今まで聞いたことがなかった。

「きぃ!」

細かく言うと

「ぎゅぃいっ!」


こんな赤ん坊がいるのか?

“泣く”というより“鳴く”だ。

なんだか自分が怖くなってきた。


「母さんは驚かなかったの?」

「そりゃおどろいたぁ。あとで聞いたんじゃけど、病院中で噂になっとったって。」

さらに母は続ける。

「でもね、それだけじゃないんよ。」

「え?」


「あんたには、、、」




へその緒。






泣き声。





まだあるのか。





「もう全部話すわ。」


母はじゅうたんの上に腰を下ろしてサラッと言った。

















「たてがみが生えちょったんよ。」














「た、、、?」







「たてがみ。生えちょったんよ。」













「はえちょった・・・?」






「そ。後ろの髪がこう腰くらいまで生えちょった。」




「なんで?!」


「知らんが。お腹の中で伸び続けたんじゃろ?」


「腰に毛なんて生えないでしょふつう!」


「ええが、今は生えてないんじゃけ。」













あわわ。











あわわだ。


その時の私を漫画にするときっと「あわわ」とふきだしが出ていたに違いない。





「あわわ。」




でも待てよ。確か坂本龍馬もたてがみが生えていたようなことを聞いたことがあるぞ。
そうか俺は龍馬だ。生まれ変わりなんだ。志士だ。俺は志士だ。志士鋼志だ。志士鋼志。志士鋼志。逆から読んでも志士鋼志。やれ薩摩だ長州だ幕末純情伝だ。沖田総司はBカップだ。BY BY−SEXUAL。それならまぁいいか。あぁよかったよかった。













「あぁそうだ、あとね。」






(  ゜ ▽ ゜ ;)!!!





もういい。


もういいから。


母さんもういいから。






「ツメがね、、、」




あわわわわわ、、、!



*続く*

次回「誕生!悪魔の子!」第5話
【 フレディ vs ウルヴァリン 】をお楽しみに!

鋼志生誕36周年特別企画

誕生!悪魔の子!〜ぼ、僕はハムスターだったのかい?〜

前回までのあらすじ
母に渡された箱とカセットテープ。箱の中には鋼志のへその緒が入っていた。それはものすごく長く、白かった。カセットテープを再生すると「キィー」という扉の開く音が、、、!?


「体重なんぼ?」

「3720です。」

カセットテープからは医者と看護師であろう男女の声が聞こえてくる。

録音状態も悪かったのだろう。ノイズはひどいが。

「おー、元気な大坊主(おおぼうず)じゃなぁ。」

「キー」また扉の音だ。

「よーし。どこも異常は、、、ないですな。耳はどうです?耳は。」

そして聴覚を調べる機械なのだろう。
「ピー」という電子音。

続けてもう一度
「ピー」という電子音。

「キー」また扉の音。

「さぁ、大きくなったら男らしい男にならにゃ。」

「キー」




ここでテープは終わっていた。

どこにでもある検査の様子だった。



なんだ、何もないじゃん。



巻き戻してもう一度再生してみる。



「キー」


「キー」





とびら、、、。




扉の音。



にしては少し、、、

 

「びっくりしたよ。」



母はそう言いながらへその緒の箱を見つめている。



そのあと遠い目をして言った。












「あんたの声には。」




















え?















これは、、、わたしの、、、















泣き声?



「キーッ!」









「あんた、ハムスターかと思ったよ。」


*続く*


次回「誕生!悪魔の子!」第4話

【 神の左手 悪魔の右手 目つぶし投げて どろんどろん 】 をお楽しみに!!



番外編 僕のへそのゴマ

誕生!悪魔の子!〜ぼ、僕はハムスターだったのかい?〜

前回までのあらすじ
ある日母に渡された箱とカセットテープ。箱の中には鋼志のへその緒が入っていた。それはものすごく長く、そして、、白かった、、、。果たしてカセットテープの中身とは、、、!
しかし今日は番外編。話は進まないのであしからず。



小さい頃、私のへそにはゴマがあった。
そしてそのゴマを取るとお腹をこわすから取ってはいけないと親に言われていた。
そのゴマが単なる垢だと知ったのは大人になってからだった。
思うに、へそをいじって腹が冷えてお腹をこわさないよう親が嘘を教えたのではないかと思う。






ほんとか?







調べてみた。




へそのごまというのは、へその中央部の臍乳頭や、これを取り囲む臍輪と呼ばれる部分に褐色、もしくは黒褐色の小さな粒子をいいます。「へそのごみ」、「へその垢」という呼び名もあります。へそのごまには、角質細胞、うぶ毛、ホコリ、細菌などのほか、皮脂や汗の成分が含まれています。これを除去するには、オリーブ油などをしみこませて、やわらかくなったところで拭き取るか、石けんで洗い落とすのがよいようです。俗にへそのごまを取ると、お腹が痛くなるとか、具合が悪くなるなどと言い伝えられているのは、無理に除去したり、汚い手でさわったりすると、わずかな傷から感染を起こして大事にいたることがあるからではないかと思われます。へそは臍帯の名残りで、すでに役割は終わっているとはいえ、付近には太い静脈やリンパ管が走っていますから、感染が拡大する危険性があるので清潔にしておきましょう。


おぉう、、、。赤ん坊のいるお母さんは気をつけてください。





私はへその緒の入っている箱をそっと閉めた。

【鋼志君 1972年3月12日 午前10時20分頃録音 身体検査時】と書かれているテープ。今では考えられないSONYの紙のカセットケースから取り出した。

テープをAIWAのダブルデッキに入れる。テープからテープにダビングできるという当時の優れものだ。

このテープにはおそらく出生時の身体検査の時の様子が録音されているのだろう。

ゆっくりと再生ボタンを押した。



『キーッ、、、、』と、扉の開く音がスピーカーから聞こえた。


そしてまたすぐ、


『キーッ、、、』



 扉の


 音が


 2回


 聞こえた。



*続く*


次回「誕生!悪魔の子!」第3話

【 生意気なうぶ毛 】 をお楽しみに!!



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